■イベリコ豚とは

イベリコ豚は,イベリア種というスペイン原産の黒豚。黒毛で黒い脚と爪をもつ傾向があり,スペイン語では 『 黒足の豚 - pata negra 』 と表現され,スペイン西部地方の 『 イベリコ - Iberico 』 のみで飼育される黒豚。
イベリコ豚の飼育は 3段階に分けられますが,野生に近い種のため基本的には自然放牧で肥育する。イベリコ豚は,どんぐりなどを飼料として飼育するのも特徴で,肉質が良く,脂肪に独特な味があって栄養価も高いことから珍重されている。
上質の脂肪と赤身が特徴で,赤身には霜降り牛のようにサシが入り,とりわけ,生ハム 『 ハモン イベリコ 』 に仕立てると長期熟成によって一層輝きを放ち,フルーティーな香りで濃厚な旨み,なめらかな口溶けを持った一品に仕上がる。
イベリコ豚自体が希少で本国スペインでも大変珍重されている豚で,生ハム - ハモン イベリコ - の生産量は,スペインの全生ハムの 1割程度である。
以前はスペインでの豚コレラ流行の影響から日本への輸入が禁止されていたが 2004年より輸入解禁となっている。

■イベリコ豚の飼育

イベリコ豚の最大の特徴は,品種だけではなく放牧を行うことで飼育を 3段階に分けた特別な飼育法で育てる。

第 1段階の哺乳期間は,誕生から 3ヶ月までで,母豚からの哺乳により飼育する。

第 2段階の予備飼育は,離乳から体重が 100kg前後になるまでで,樫やコルク樫の森で天然穀物,牧草,種子,草の根を自由に食べさせる。

第 3段階の肥育期間は,一般的には 10月から翌年 2月か 3月までの 『 モンタネーラ 』 と呼ばれる期間で,イベリコ豚は自分でドングリ,牧草,球根植物,植物の根を食べ,放牧中に運動することで脂肪分が霜降り状に付く。イベリコ豚がドングリの木の根の土を掘ろうとすると鼻輪がずれて痛くなり,土を掘らなくなるように鼻輪をつける。

1頭のイベリコ豚には,1トン以上のドングリと,2 〜 3ヘクタールのコルク樫の森が必要で,面積が国土の 4.5%を占めるスペインのイベリア半島沿いのコルク樫の原生林に放され,自然の中を自由に動き回りオレイン酸を豊富に含むドングリや草や草の根を食べることで 10月から 3月にかけての半年間で体重を 90キロ増やす。

■イベリコ豚の特色

イベリコ豚の特徴は,肉質が良く脂身は霜降り状に付き,さらりとして甘味があり,融点は 19度なので口に入れた瞬間に溶け出し,体に良いドングリ由来の不飽和脂肪酸のオレイン酸を 59%という高い割合で多く含む。この特色は飼育法と品種的な特徴の両方から成る。

イベリコ豚は,世界中の美食家の羨望の的となってきた 『 ハモン イベリコ - イベリコハム 』 の原料となる希少な豚で,コルク樫の林に放し飼いにされ,1年以上かけて 160kgの成豚に育てらる。

その中でも,『 シエラ マヨール 』 ブランドのイベリコ豚の産地は,最高級イベリコの生産地として名高いイベリコ種の故郷のハブーゴ村。

イベリコ豚 75%以上の正統なイベリコ,『 レアル イベリコ 』 豚を使用し,1頭当たり,2ヘクタールの樫の林に放林され,飼育から,商品の生産まで,一貫してシエラ マヨールで行い,厳選され,厳密な商品管理が行われている 『 シエラ マヨール 』 は,スペインのヌーベル キュイジーヌの旗手達のジョアン ロカ,サン パウ,ベラサテギらからも,絶大な支持を受けているブランドです。


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